2021.05.06日常のこと

読書　～　障がい者就労継続支援A型事業所タスカル

2021年のG.W.も終わり、タスカルも開所日となりました。

自由に出歩くことのできないG.W.ではありましたが、出歩けないなりに充実したG.W.を過ごすことができました。

今日のブログは、とても個人的ですが、私のG.W.について綴りました。

このG.W.中は、ひたすら「おうち時間」を楽しみました。

なかなか見ることのできなかった録画したドラマやアニメを見たり、読書をしたりしました。

読書は、今、話題になっている本屋大賞に選ばれた「52ヘルツのクジラたち」を読みました。

「52ヘルツの鯨」という言葉を聞いたことがありますか？

一般的な鯨の鳴き声は、15～25ヘルツ程度と言われていますが、ただ1頭、52ヘルツの鳴き声を出す鯨がいるそうです。

鯨達は、鳴き声で存在を確認し合うのですが、52ヘルツの鯨の鳴き声だけは、周波数が高すぎるため、仲間に届くことがありません。

そのことから「世界一孤独な鯨」と言われているそうです。

「52ヘルツのクジラたち」は、家族に人生を搾取され、52ヘルツの鯨のように誰にも届かない声を上げていた女性・貴瑚と、母親から虐待を受け、同じように誰にも届かない声を上げていた少年・愛（いとし）が出会い、新たな絆を紡いでいくお話です。

暴力的なシーンがあるので、胸は痛みますが、「生きている、それだけでいい」ということが伝わってくる1冊だと思います。

毎日が忙しく、日常はデジタル化し、本を読む機会が減ってきた時代ですが、本からしか得られないものが沢山あります。

このG.W.は、久しぶりに読書をして、いい時間を過ごすことができました。